徳島県教委は11日、うその出張書類を作って旅費6万円余りを県に不正請求したとして、阿南市の桑野小学校事務職員の男性主任主事(40)を懲戒免職処分にした。また、部活動中に体罰で生徒の顎を骨折させた男性高校教諭(59)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分に、児童の頬をたたくなどした男性小学校教諭(54)を戒告の懲戒処分にしたと発表した。

 県教委によると、主任主事は2~4月に16回、県内出張をしたように装ったり、出張費を水増ししたりして、県南部総合県民局から学校の銀行口座に計6万7135円を振り込ませた。校長名の印鑑を購入して旅費請求書に押印し、偽造していた。

 4月下旬に県民局の担当者が不審に思って発覚。旅費は全て学校の口座に残っていた。主任主事は「自分で使うつもりはなかった。学校の通帳に金額が増えるのを見たら心が安らいだ」と釈明しているという。

 減給になった高校教諭は9月11日、柔道部の乱取り稽古中に男子部員と口論になった。その後、一方的に乱取りを再開し、部員の左顎付近を右拳で3回突き、左上顎を骨折させた。

 教諭は部員や保護者に「感情的になり、申し訳ない」と謝罪。教諭は10年以上前にも体罰で訓告の内部処分を受けている。

 戒告の小学校教諭は9月13日、担任をしているクラスで、視覚障害者の体験でアイマスクをしていた児童の進路に男子児童が故意に足を出したと認識。男子児童が座っていた椅子を引いて転倒させた後、大声で問い詰め、胸を押したり頬をたたいたりした。男子児童にけがはなかった。

 教諭は「子どもの心を傷つけてしまった。指導力不足だった」と反省しているという。

 県教委は両教諭の氏名について「減給や戒告は公表しない規定になっている」として明らかにしていない。

 県教委や地元市町村教委は、各校の校長を管理監督責任で文書訓告などの内部処分にする。美馬持仁教育長は「教育に対する信頼を損なう事案が発生し、痛恨の極み。再発防止に全力で取り組む」とのコメントを出した。