徳島県出身者らで構成する東京の半グレ集団による特殊詐欺事件で、徳島県警と警視庁の合同捜査本部は11日、被害者から金品を受け取る「受け子」らに犯行を指示したとして、詐欺と詐欺未遂の疑いで東京都港区麻布十番4、職業不詳の男A(34)と、徳島県出身で港区三田3、無職の男B(37)=暴力行為法違反罪などで公判中=の両容疑者を逮捕した。2人は容疑を否認している。

 逮捕容疑は4月22、23の両日、受け子を手配する「リクルーター」役の男C(24)=松茂町豊岡、詐欺未遂罪などで公判中=らと共謀。架空の民事訴訟を取り下げる和解金名目などで埼玉、神奈川両県の男女2人から計1750万円を詐取した。板野郡内の女性からは450万円をだまし取ろうとしたものの未遂に終わったとしている。

 県警捜査2課によると、A、B両容疑者は詐欺グループの受け子の統括役として犯行を主導したという。B容疑者はC被告に指示し、大阪府内の男2人=詐欺、詐欺未遂罪でいずれも服役中=を受け子に勧誘した。A容疑者は受け子の男2人に直接指示したほか、被害者に電話をかける「かけ子グループ」とのパイプ役も担っていたとみられる。

 県警は9月に詐欺と詐欺未遂の疑いでC被告を逮捕。取り調べの中で、A、B両容疑者の関与が浮上した。

 県出身者で構成する半グレ集団は、捜査員らの間で「徳島グループ」と呼ばれている。徳島グループが所属している特殊詐欺グループのトップは東京を拠点とする指定暴力団の組員とみられ、合同捜査本部は組員の関与も含め、詳しく調べている。