2週連続完全Vを果たした鈴木愛

 初日から首位に立っていた25歳の鈴木愛(東みよし町出身)が5バーディー、ボギーなしの67をマークし通算17アンダー、199で2週連続優勝を果たした。今季6勝目で通算15勝目。日米両ツアーを兼ね、鈴木は来季の米ツアー出場資格を得た。賞金22万5千ドル(約2434万円)を獲得し、賞金ランキングで2位に浮上した。

 3打差の2位はキム・ヒョージュ(韓国)。菊地絵理香が通算9アンダーで、小祝さくららと並んで6位。前日7位の渋野日向子は71で回り、通算7アンダーの13位だった。畑岡奈紗は通算1オーバーの52位。

 「黄金時代」の高い壁に 賞金ランク2位に浮上

 18番グリーン。奥からの1メートルのパットを沈めると、鈴木は拳を握った右手でガッツポーズした。2週連続で第1日から首位で駆け抜ける圧倒的な強さを示し「この大会で優勝できるとは、夢みたい」と相好を崩し、声を弾ませた。

 3打のリードで迎えた最終日。米ツアーの強豪たちの猛追にも「今までで一番どきどきしないで回れた」と言う。好調のショットでピンに絡め、5番から3連続バーディー。後半も危なげなく、同組で回って2位のキム・ヒョージュは「スコアの理由が分かる。彼女は落ち着いている選手」と脱帽の様子だった。

 厳しく練習に打ち込むことで有名な25歳は、けがの功名で新境地を開いた。左手親指などの故障でゴルフから離れて「メンタル的に休めたのが大きい」と鈴木。考え方をシンプルにして一打ごとに一喜一憂しない。ここ2週の強さは「キャリアの中でも断トツ」と言い切るほどだ。

 東京五輪出場枠は60人で、各国のツアー順位を基に付与される「オリンピックゴルフランキング」で、出場枠と出場者が決まる。今季6勝目で賞金ランキングも渋野を抜いて2位に浮上した。賞金女王へ「若い子には負けたくない」と力強い。ツアーを席巻する「黄金世代」にとって高い壁となる。