大みそか恒例のNHK紅白歌合戦に出場する歌手の発表が近づいてきました。昨年は徳島県出身のシンガー・ソングライター米津玄師さんの出場で県民が大いに沸きましたが、2年連続出場はあるのでしょうか? 徳島関連では、勢喜遊(せき・ゆう)さんがドラムを担当する4人組ロックバンドKing Gnuや、谷口茉妃菜(まひな)さんと三島遥香さんが所属するアイドルグループSTU48も目覚ましい活躍だっただけに、初出場への期待が高まります。

 米津さんはラグビーワールドカップの会場などで流された最新シングル「馬と鹿」が日本代表の躍進と相まって息の長いヒットになっているほか、昨年大ヒットした「Lemon」もロングセールスを続けており、ユーチューブでの動画再生回数は5億回目前となっています。NHK2020応援ソングプロジェクトのために作詞・作曲・プロデュースを手掛けたFoorinの「パプリカ」は子どもたちの間で大流行し、セルフカバー版も大きな話題になりました。

 NHKとの関係性や、オリンピックイヤーを前にムードを盛り上げることなどを考えれば、昨年に続く番組の目玉の一つとして米津さんの出場に向けた交渉が進められている可能性は高いでしょう。今年も徳島から生中継で歌唱…というわけにはいかないと思いますが、今や「国民的応援歌」となった「馬と鹿」の宇宙初パフォーマンスや、「生みの親」であるFoorinとのパフォーマンス初共演など、ファンならずとも期待が膨らむところでしょう。

 

 米津さんと同じく今年のヒットチャートで常連となっていたのが、多様なジャンルの音楽的要素を邦楽の歌モノに落とし込む「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイルロックバンド」を掲げるKing Gnuです。テクニカルで洗練されたメロディーとドラマチックな歌詞、クールなパフォーマンスは1月のメジャーデビュー前からコアな音楽ファンや専門家の間で高い評価を受けており、デビュー後は若者を中心に熱狂的な支持を集めています。

 今年リリースしたデジタルシングル「白日」「飛行艇」「傘」はいずれもヒットチャートの上位にランクインし続け、昨年の「Prayer X」もロングヒット。そのクールなスタイルからはテレビと距離を置きそうなイメージも抱きますが、NHKなどの歌番組に出演して見せる気さくな人柄やバラエティー能力の高さは、カリスマ的人気に拍車を掛けています。昨年初出場したSuchmosのように会場の空気を一変させるパフォーマンスをぜひ見たいです。

 徳島など瀬戸内海沿岸7県を拠点とするSTU48は、CDデビューした昨年末に日本レコード大賞新人賞にノミネートされた勢いそのままに、今年リリースした2作のシングル「風を待つ」「大好きな人」がいずれも30万枚前後を売るヒットを記録。10月以降にBSフジで「STU発⇒東京」「SETOUCHI ISLAND」という2番組が始まり、CS版「STUでんつ!」「イ申テレビ」と合わせれば全国放送の番組は4つになって、ますます勢いと知名度を高めています。

 近年は紅白出場枠での「苦戦」が伝えられる48グループですが、今年のSTU48の実績やNHKの歌番組にたびたび出演していることを考慮すれば、初出場は十分あり得るでしょう。紅白の舞台でフレッシュなパフォーマンスを披露して、瀬戸内の視聴者に明るい話題を提供してほしいところです。晴れて出場が決まった際には、楽曲に関わらずメンバー全員で出演して、既に卒業を発表している三島さんらに有終の美を飾っていただきたいと思います。

 徳島県勢では過去に、6年連続で出たアンジェラ・アキさんや、「ようかい体操第一」が大ヒットしたDream5時代の重本ことりさん、AKB48チーム8時代の濵松里緒菜さんらが紅白に出場しています。その当時と比べて現在は、上記の3組以外にもたくさんの県人アーティストが活躍しており、地元のファンにとってうれしい状況といえるでしょう。多くの県人の活躍で気分を盛り上げて年越しを迎えられることに期待して、公式発表を待ちましょう。(R)