悪役俳優として知られる八名信夫さん(81)が主演や脚本、監督などを手掛け、つるぎ町でもロケが行われた映画「おやじの釜めしと編みかけのセーター」の上映会と八名さんのトークショーが16日、同町半田の半田公民館であり、約230人が人情味あふれる作品を楽しんだ。
釜めし屋を営む元刑事が周囲に支えられ、生き別れた孫娘との絆を取り戻す姿を描いている。同町も実名で登場しており、孫娘が主人公の乗ったバスを追って柿畑を駆け抜ける場面や、町職員や町民がエキストラ出演する場面があり、来場者から歓声が上がった。
トークショーでは、青汁のテレビCMの有名なせりふ「まずい、もう1杯」はもともと違うせりふだったが、撮影現場で八名さんが提案して変えたことを明かして聴衆を沸かせた。
同町半田の吉田富子さん(68)は「つるぎ町も登場して、とても面白かった。感動して涙が出た」と話した。