タヌキ駅長の人形を仕上げるやましろ狸な会のメンバーら=三好市山城町大川持

 妖怪タヌキ伝説を生かして地域活性化の拠点になっている阿波川口駅(徳島県三好市山城町)に、「タヌキ駅長」が就任する。駅員がいない駅を盛り上げようと、住民グループが人形を手作りした。16日のやましろ狸まつりでお披露目する。

 住民グループ「やましろ狸な会」のメンバーがデザインを考案。高さ、腹回りはともに約1・8メートル。発泡スチロールを削ってタヌキの姿をかたどり、ペンキで色付けして1カ月余りで完成させた。

 人形作りは、駅で切符を委託販売していた藤本利弘さん=享年(88)=が4月に亡くなったのがきっかけ。「駅長」と親しまれていた藤本さんの面影を思い出すようなデザインに仕上げた。

 狸な会のメンバーで藤本さんの長男の広文さん(64)=山城町大川持=は「駅を訪れた観光客らに妖怪タヌキを楽しんでもらえたら、おやじもきっと喜ぶ」と話す。

 16日は午前11時から阿波川口駅前でタヌキ駅長の就任式を行い、他の妖怪タヌキと商店街をパレードする。周辺では約50店が並ぶタヌキマルシェが午後3時まであり、妖怪タヌキを紹介する襖絵回廊、希望者にタヌキメークを施す「お化け処」を設ける。