阿讃の山々に囲まれ、静かにたたずむ相坂ダム(阿波市土成町)のため池。風がなく鏡のように穏やかな水面に、青い空と雲がくっきりと映る。

 

 1939(昭和14)年、貯水量24万4千立方㍍を誇る県内初の農業用ダムとして完成した。下流に宮川内ダムができて存在感は薄れたものの、今も石張りが美しく風格は十分。住民らは親しみを込めて「御所池」と呼ぶ。

 

 近くに道の駅どなりがあるが、立ち寄る人は少ない。紅葉で赤みを帯びた山と青い池のコントラストは、上空からしか見られないぜいたくな風景だ。