小松島市の建設会社・中山建設が、小松島名物のラーメン店2店を含む計3店が入る集合型店舗を23日に小松島町の徳島小松島港近くにオープンさせる。地域活性化事業の一環で、ラーメン店は2015年に惜しまれつつ閉店した徳島ラーメンの原点の一つとされる「カサイ」と、05年に閉店した人気店「洞月(どうげつ)」の味を元店主の協力を得て再現したものを提供する。徳島ラーメンのレジェンド店が2軒同時に復活するとあって、ラーメンファンの人気を集めそうだ。

写真を拡大 入り口を大きくするなどバリアフリーに対応した店舗。おむつ交換台をトイレに設置するなど乳児連れのパパやママにもうれしい

 店舗は、徳島小松島港近くの倉庫を改装。入り口を3カ所設置することで、それぞれの店に直接入ることができる。店舗正面は大きなのれんが目印の「小松島中華」で、中山建設が8~9月に徳島市内で期間限定店舗を開いて先行販売していた洞月の味を楽しむことができる。真っ白で優しい甘みのスープと太いストレート麺という店の特徴がしっかりと再現されている。

写真を拡大 小松島中華(奥)とカサイの中華そばを食べ比べできる、「食べ比べセット」(800円・予定)。

 倉庫側面奥の入り口は、店名も往時のままに営業する「カサイ」へとつながっている。中山直治社長の市街地活性化にかける熱い思いに賛同したカサイの元店主が、味とのれんを託し、名店の味が復活した。元店主直伝の一杯は、白系のような柔らかい味にしょうゆの風味が効いた褐色のスープ。豚バラ肉を使ったやわらかめのチャーシューや中太麺がマッチしている。

 側面にはもう一つ「テストキッチンN」と名付けられたスペースへの入り口がある。飲食店を開きたい若者らの挑戦の場として、希望者を募集して3カ月程度で店舗を入れ替えながら開業してもらう。23日から1週間はオープン記念として地元の人気ラーメン店「松本中華そば店」が出店し、レジェンド3店がそろい踏みする「ラーメン横丁」となる。12月1日からは「立喰いすし」がオープンする。

 中山社長は「小松島らしい中華そばの魅力を発信するとともに、小松島の新たなランドマークとして地域活性化の拠点にしたい」と語っている。営業時間は10時半から16時(15時半ラストオーダー)。年末年始に小松島に帰省した人に懐かしの味を楽しんでほしいとの思いから、年明けまでは無休で営業する予定だ。

 住所=小松島市小松島町新港(八千代橋を北へ約250㍍)