徳島大学病院(徳島市)の産婦人科の男性医師が今月初めにギリシャ・アテネに出張した際、患者3千人以上の病歴などの個人情報が入った、私用のノートパソコンをひったくられる被害に遭ったことが19日、分かった。徳島大によると、個人情報の流出や第三者による不正利用は現時点で確認されていない。徳島大は被害者を特定し、18日付でおわび文を発送した。

 関係者によると、男性医師は現地時間の1日午後8時ごろ、アテネ中心部の広場で男2人組に囲まれ、威嚇された隙にパソコンが入ったかばんを奪われた。

 パソコンには、何十年にもわたって産婦人科に蓄積されてきた患者の氏名や年齢、性別、住所、病名、病歴、検査データなどのファイルが入っていた。徳島大は、教員や医師が私用のパソコンに個人情報を含んだデータを保存し、持ち出すのを禁じている。

 パソコンに保存されたファイルは、16文字のパスワードを入力しなければ閲覧できない仕組み。外部から不正アクセスがあった際に、パソコン内のデータが全て消去される措置を施している。

 徳島大は20日に会見を開き、医師がデータを持ち出した経緯など詳細を公表する。