中学生スポーツの全国大会は29日、各地で行われ、徳島県勢はバスケットボール男子の県選抜が初のベスト4入りを果たした。決勝トーナメント1回戦で愛媛を69―48で下し、準々決勝では新潟を70―51で退けた。30日の準決勝で岡山と対戦する。
◆攻めのスタイル貫く
徳島は決勝トーナメントで2連勝を飾り、3位以上を確定させた。昨年の8強を上回る快進撃にエース福田=は「ゴール下も外も、強気でプレーできた」と積極性を勝因に挙げた。
準々決勝で対戦した新潟には体格で劣るため、粘り強いディフェンスからの速攻で対抗した。チーム一の長身で188センチの福田を中心にリバウンドを懸命に拾い、司令塔の森田が起点となって流れるような連係を見せた。
福田、藤井らが鋭いドライブで切り込み、森田、四宮、浜田はミドルや3点シュートを次々と沈める。「面白いように決まった」と森田。前半だけで41―19と圧倒し、危なげなく逃げ切った。
上背で優位に立った1回戦の愛媛戦も、福田を中心に序盤からゴール下を支配。20点以上のセーフティーリードで第4クオーターを迎え、12人全員がコートに立った。
準決勝で戦う岡山は身体能力の高い選手をそろえるが、森田主将は「引いたら負け。受け身にならずどんどん攻める」。攻めのスタイルを貫き、歴史にまた新たな一ページを刻む。