13日に牟岐町河内の無職女性(69)の携帯電話に「ダイナマイトを仕掛けた」と爆破を予告する電話があり、爆発物に見せかけた紙袋が女性宅の敷地内に置かれていた事件で、牟岐署は22日、脅迫の疑いで、近くに住む無職小山居敬容疑者(68)を逮捕した。

 逮捕容疑は、13日午前11時ごろ、女性に電話をかけ、女性宅の裏庭に事前に置いていた箱の入った紙袋を爆発物と信じ込ませ、脅迫したとしている。

 小山容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。署が動機などを調べている。

 署によると、事件の後に小山容疑者の行方が分からなくなったことや、現場周辺の鑑識結果などから容疑が浮上。22日午前9時半ごろ、板野町内の路上にいた小山容疑者を捜査員が見つけた。

 事件当日は、女性宅の近隣7世帯8人が約6時間にわたって避難した。県警機動隊の爆発物処理班が箱の中身を確認したが、爆発物ではなく、空の瓶と小型の時計だった。

 小山容疑者は、女性宅から約60メートル西に自宅があり、女性とも顔見知り。地域住民によると、小山容疑者は自宅近くにある女性所有の雑木林に、缶や弁当容器などのごみを頻繁に捨てており、トラブルがあったとみられる。事件当日は小山容疑者も近隣住民と一緒に避難していたが、翌14日から姿を見せなくなっていたという。