つるぎ町半田の特産あたご柿を使った「柿酢」をPRしようと、つるぎ高校の生徒が制作していた販売促進広告(ポップ広告)が出来上がった。県内の産直市などで販売されており、デザインを手掛けた生徒たちは「多くの人に手にとってほしい」と呼び掛けている。
ポップ広告は、柿酢の200ミリリットル瓶(千円)の首に掛けるタイプと、A4判の2種類。首掛けは縦約13センチ、幅約4センチ。表側にあたご柿の写真と「この酢100%あたご柿」の文字、裏にはサラダや鍋料理など柿酢と相性がいいメニューのイラストを描いている。
A4判は▽首掛けタイプの表側と同じようなデザイン▽「まろやかな酸味」「添加物を使わない」などと特徴を文章で説明したもの▽「つるぎ産まれの柿酢パワー」とPRするあたご柿のオリジナルキャラクター―の3種類を用意した。
柿酢はポップ広告とともに、つるぎ町貞光の道の駅・貞光ゆうゆう館や徳島市の阿波おどり会館、量販店などで販売している。
ポップ広告づくりは昨年秋、柿酢の生産者グループ「半田あたご柿柿酢の会」が県などを通じて、地域ビジネス科のある同校に依頼した。同科の生徒25人が授業でパッケージデザインなどを学び、原案を作成。大阪市のデザイン会社が仕上げた。
A4判のデザイン案を手掛けた藤倉みゆきさん(17)=3年=は「ぱっと見てインパクトのあるように意識した」。首掛けタイプの案が採用された安藤玲登さん(17)と片岡萌々さん(17)は「あたご柿を多くの人に知ってもらえたら」と話した。
柿酢の会の松井賢二会長(67)は「若い感性で、斬新なものから落ち着いたものまで幅広く作ってくれた。活用して柿酢をPRしたい」と意気込みを語った。