本尊の「木造薬師如来坐像」(手前左)を囲んで営まれる法要=石井町石井の童学寺

 3月の火災で本堂などが全焼した童学寺(石井町石井)の本尊で国指定重要文化財の「木造薬師如来坐像(ざぞう)」(像高64センチ)が23日、初めて一般公開され、約2千人が参拝した。

 本堂に隣接する聖天(しょうでん)堂で特別御開帳法要が行われ、塩田龍澄(りゅうちょう)住職(39)ら5人の僧が読経する中、信者らは坐像に向かって手を合わせた。

 平安時代末期の作とされる坐像は秘仏として毎年4月の法要時に檀家(だんか)にのみ公開されていた。火災では本堂や庫裏(住居兼台所)が全焼したが、坐像は塩田住職が運び出して無事だった。

 幼い頃に寺の境内でよく遊んだという同町出身の中原公夫さん(81)=吉野川市鴨島町上浦=は「本尊も住職らも無事で何より。これからが踏ん張りどころなので応援している」と話した。

 境内では手作り雑貨や軽食を販売する「いろは手作り市」(実行委主催)が催され、65の個人・団体がブースを出した。売り上げの一部は寺に寄付される。