来年2月のシスティーナ歌舞伎に向けて抱負を語る片岡愛之助さん(左)=東京都内のホテル

来年2月のシスティーナ歌舞伎に向けて抱負を語る片岡愛之助さん(左)=東京都内のホテル

 大塚国際美術館(鳴門市)のシスティーナ・ホールで開かれているシスティーナ歌舞伎(同館主催、徳島新聞社共催)の制作発表が25日、都内のホテルであった。10回目の今回は2020年2月13日から4日間、戦国大名の織田信長をテーマに新作歌舞伎を披露する。8年連続で主役を務める歌舞伎俳優の片岡愛之助さんは「人生初の信長役を身を粉にして務めたい」と意気込みを語った。

 新作歌舞伎「NOBUNAGA」は、信長が双子だったという設定。

 初回から作・演出を手掛ける水口一夫さんは「信長は比叡山を焼き打ちする一方、乱世を終わらせ平和を求める武将でもあった。毀誉褒貶のある信長像を描くつもりだ」と執筆中の脚本を説明した。

 愛之助さんのほか、タレントの今井翼さん、歌舞伎俳優の中村壱太郎さん、上村吉弥さんらが出演する。18年から病気療養のため活動を休止している今井さんは「体調も回復しており、公演に向け万全を期したい」とのコメントを出した。

 公演は4日間とも午前11時からと午後3時半から。チケットは全席指定で1万3千円。徳島新聞社事業部では、12月16日午前10時から窓口販売を始める。