J2徳島ヴォルティスは27日、今季ベストゴールにMF野村直輝のホーム水戸戦(10月27日)の決勝点が選ばれたと発表した。

 野村は1―1で迎えた後半44分、MF渡井の右サイドからの折り返しを左足で合わせ、チームを逆転勝利に導いた。J1参入プレーオフ進出を左右する上位対決で3連勝を飾る貴重なゴールとなった。

 徳島のリーグ戦の全ゴールを対象にファン投票で選出。投票総数は821票のうち、野村が最多得票を得た。2位はMF杉本のアウェー東京V戦(11月16日)での先制ミドルシュート、3位にはFW清武がホーム開幕戦の岐阜戦(3月3日)で決めた終了間際のボレーシュートが入った。

【1位】終了間際野村が決勝弾 第38節水戸戦

写真を拡大 今季ベストゴールに選ばれた野村のシュート

 「興奮し過ぎて、何を言っていいか忘れちゃいました」。逆転ゴールの感想を聞かれたMF野村が照れくさそうに頭をかく。普段は冷静な男の高揚感が伝わるヒーローインタビューを聞いて、再びしびれたサポーターも多いだろう。堅守の水戸に逆転勝ち。この上なく大きな勝ち点3をもぎ取った。

 1―1で迎えた最終盤、追加点を取るために6戦ぶりにピッチに立ったMF清武がライン際でうまくボールを収め、若きテクニシャンのMF渡井へ託す。渡井はゴールライン際までドリブルで持ち込み、ゴール前に折り返した。そこに飛び込んだ野村。「ここに必ず来る」と踏んだ位置に寸分たがわないボールを左足で流し込んだ。

【2位】鮮やか杉本のミドル 第41節東京V戦

写真を拡大 アウェー東京V戦、杉本の先制ミドルシュート

 耐えて、しのいで、つかみ取った。鬼門とも言うべきアウェー東京V戦。ボール保持率で下回り、両サイドから押し込まれる苦しい展開の中で状況判断力が光った。先制点を決めたMF杉本は「我慢するところは我慢し、やれることはやった結果の勝ち点3」。古巣を相手に躍動し、PO進出に王手をかけた勝利の味をかみしめた。

 効果的な時間帯にチャンスをものにした。前半43分。杉本が野村とのパス交換から右足を一閃。縦に変化する無回転シュートでチームに芽生えた焦りを吹き飛ばした。

【3位】決勝弾 清武気迫のボレー 第2節岐阜戦

写真を拡大 ホーム開幕戦の岐阜戦、清武が放ったボレーシュート

 徳島が昨季最後に白星を挙げたホーム岐阜戦で再び、試合終了間際にドラマが起きた。FW清武が放った気迫のボレーシュート。地面で大きくバウンドし、岐阜の守護神・ビクトルの指先をかすめてゴール右上に突き刺さった。ヒーローは「ジャストミートではなかったが、逆にそれが良かった」と苦笑しながら振り返った。

 清武は「(ロスタイムが)6分と見えた時にまだいけると思った。途中出場した河田や表原にもワンチャンスあるから、と伝えていた」。その言葉通り、決勝点に絡んだベテラン勢にも焦りはなかった。シュートのこぼれ球を敵陣右側深くで誰より早く拾った押谷。「CKを取るプレーも考えたが、残り時間と味方の位置を考えて流れを切らさなかった」。ボールを受けてアシストした藤田も「功暉(清武)がフリーなのは見えていた。よく決めてくれた」と値千金の決勝弾をたたえた。