証人席に座り、証人喚問を待つ多田前第1副市長(手前)=徳島市議会協議会室

 岡孝治徳島市議が市に対し、一般廃棄物処理業者に厳しい処分をするよう働き掛けたとされる問題で、市議会の調査特別委員会(百条委)は27日、当時第1副市長だった多田昭弘氏を証人喚問した。多田氏は、第三者調査団(代表・浅田隆幸弁護士、3人)の報告書で指摘された岡市議からの指示について「行政施策への意見や助言は頂いたが、指示という認識はなかった。不当な働き掛けはないと思っている」との認識を示した。

 委員10人全員が出席し、山本武生委員長が事前に決めた21項目に沿って主尋問した。

 山本委員長は、業者を不許可処分にすることと処分に向けた工程表を作ることを求める岡市議からの指示や、3月31日の市長室での原秀樹前市長とのやりとりについて「不当な働き掛けとの認識はなかったか」と質問。多田氏は「行政処分に対する指示や介入はあってはならない。そういうこと(不当な働き掛け)ではなかったと思う」と述べた。

 工程表を作った理由については「岡市議の意向ではなく、行政としてやらなければならないことを法に基づいて進めたということ」と強調した。

■多田前副市長発言(要旨)

・報告書に記載されているように(岡市議から)指示を受けたことはなく、意見や助言は頂くが、指示という認識ではない。不当な働き掛けではなかった。

・指示という認識ではなかったが、岡市議から工程表を作るよう話はあった。ただ、工程表を作ったのは行政として法に基づいて進めたということだ。

・昨年3月31日の市長室には岡市議が同席し、岡市議が原前市長に「新市長が(前市長が決めた)処分を簡単にひっくり返すことはできない」などと言った記憶はある。その場で原前市長から不許可処分の指示はあった。