徳島県内の市町村別推計

厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は30日、2045年の推計人口を発表した。徳島県の人口は15年と比べ22万363人(29・1%)減り53万5370人。年代別では0~14歳、15~64歳の減少率が共に約40%と高く、一方で65歳以上の割合(高齢化率)は40%を超え、少子高齢化の進行が鮮明になっている。

 徳島県の40年の推計人口を、同研究所による前回発表(13年)と今回とで比べると、前回は57万1016人だったのに対し、今回は57万4474人で、減少ペースはやや鈍化した。

 15年の人口を100とした場合、45年の徳島県の人口を示す指数は70・8。県内市町村別の指数は、つるぎ町が最も低く32・9。次いで神山町が37・0、牟岐町が37・6となっている。減少率が低いのは藍住町97・3、松茂町86・5、徳島市79・3の順。人口が増加するのは北島町だけで100・5だった。

 年代別では0~14歳が59・7、15~64歳が60・1、65歳以上が94・9、75歳以上が110・2で、若年層や生産年齢人口の大幅な減少が浮き彫りとなっている。

 県内の高齢者人口は20年の24万5148人をピークに減少。45年は22万2115人と、15年の23万3987人を下回る。45年の高齢化率は41・5%(15年31・0%)で、愛媛県と並び全国で10番目に高い。

 市町村別の高齢化率は那賀町が63・5%(47・0%)と最も高く、牟岐町62・7%(48・0%)、つるぎ町60・0%(43・3%)と続き、海陽、神山、上勝、佐那河内、三好、美波、板野を含む10市町村で50%を超える。

 高齢化率が低いのは北島町31・5%(24・2%)、藍住町34・4%(22・1%)、徳島市38・8%(27・7%)の順だった。