支局記者として町村を回って、ちょっと違うんじゃないか、と思い続けたことがある。議会の在り方である

どこの自治体も議場を持ち、議長がいて、議員が質問し、首長や幹部が答える、ミニ国会のようなことが行われている。町村の意思を決める場所だから、威厳があっていい。形も大切だ。ただ、そこで話し合うのは地域の暮らしに身近な問題である。形よりも内実、要はどれほどまちづくりの役に立っているかどうか

地方自治は民主主義の学校ともいわれるが、少なくとも町村議会制度は形骸化が進んでいる。住民団体の会合に顔を出せば、議会よりもよほど面白い話を聞くことができたから、なおさらそんな気がしてならなかった

住民の関心を引きつけ、意見を吸い上げる、もっとうまいやり方があるのではないか。議員のなり手不足も深刻化しており、もうそろそろ変化の時だろう

小規模市町村の議会制度で、定数を大幅に増やす「多数参画型」と、少数の専業的議員で構成する「集中専門型」の新たな二つの仕組みを、総務省の研究会が提案した。「当事者の意見聴取は後回しか」と議会団体の評判は悪い

本来、国が口出しすべきことではない、とは思う。しかし、議会活性化が議員報酬の多寡に集約されていく現在の議論では、横やりを入れられても仕方ない、とも思う。