イオンモール徳島がグランドオープンした27日、イオンモール(千葉市)の吉田昭夫社長がオープニングセレモニー後に記者会見した。吉田社長は徳島への出店戦略について「(イオンモール徳島と)ある程度、すみ分けができる場所で計画できればやりたいと思う」と述べ、今後の出店に意欲をにじませた。一問一答は次の通り。
―地元企業のモール出店や食品売り場の県産品の取りそろえを積極的に進めているようだが。
全国展開しているチェーン店と地元の専門店をうまく融合させていきたい。全てチェーン店だと同質化が進んでしまう。
―国内で151店目となるイオンモール徳島の最大の特色は。
おそらく最も飲食店の構成比率の高いモールになったのではないか。売り場面積が5万平方メートルでどちらかと言えば小ぶりだが、これだけの飲食ゾーンを備えたモールは他にない。前に海が広がる環境とマッチさせることによって一つの目玉になる。
―ゴールデンウイークが始まると、大変な混雑が予想される。
(24日から3日間の)プレオープン期間中にはほとんど渋滞が起きなかった。その際の対策をベースに、これから増えるであろう客数を上乗せして、どうさばいていくか組み立てていく。
―既存の小売店で売り上げ減が懸念されている。
百貨店や地元小売店とは多少客層に違いがある。駐車場を備えた郊外型店舗とはマーケットが一緒になり、同じお客さんを取り合うことになるかもしれない。
―徳島での今後の出店で具体的な計画はあるか。
今は具体的に申し上げられない。