中曽根康弘元首相

 安倍、佐藤、吉田、小泉各内閣に次ぐ戦後第5位の長期政権を担い「戦後政治の総決算」を掲げて国鉄(現JR各社)の分割・民営化を実現した元首相の中曽根康弘(なかそね・やすひろ)氏が死去したことが29日、分かった。101歳。群馬県出身。自宅は東京都豊島区高田2の18の6の301。

 東京帝国大(現東大)法学部卒。内務省入り後に海軍主計将校となり、終戦を迎える。1947年に衆院旧群馬3区で初当選し、当選20回。科学技術庁長官、通産相、党幹事長などを歴任して82年11月、鈴木善幸首相の退陣を受け第71代首相に就任した。在任期間約5年の1806日間は戦後第5位の長期政権だった。

 首相在任中は国鉄のほか、日本電信電話公社(現NTT各社)、日本専売公社(現日本たばこ産業=JT)の民営化など行財政改革を進めた。戦後首相初の靖国神社公式参拝や、防衛費の国民総生産(GNP)比1%枠撤廃など国政上のタブーに挑んだ。