藤本さんが花いけバトル年間王者決定戦の決勝で制作した作品=京都市の東寺(藤本さん提供)

 即興で花を生けて出来栄えを競う全国大会「花いけバトル年間王者決定戦」(一般社団法人花いけジャパンプロジェクト主催)で、徳島市大道1の生花店経営藤本浩司さん(47)が優勝した。初挑戦で予選を突破し本戦に臨んだ藤本さんは、独創的な作品を次々と仕上げて観客を魅了した。

 王者決定戦は3月25日に京都市の東寺で開かれ、地方予選の勝者や前回大会の優勝者ら8人が出場した。用意された約80種類の花や木から自由に花材を選び、5分間で制作。1対1のトーナメント戦で、観客の投票により勝者を決めた。

 昨年12月に高松市であった四国予選を制した藤本さんは、ガンジツザクラを使った作品などで1回戦と準決勝を勝ち上がった。決勝では、根の張った高さ約2メートルの流木を花器に乗せ、根元に赤のダリア、木の左側に黄色い花を咲かせたレンギョウを配した斬新な作品を披露。対戦相手の横浜市の生花デザイナーに472対245で勝利を収めた。

 藤本さんは1992年から父親が営む生花店で働き、2000年に店を継いだ。技術向上に向け、フラワーデザインの腕を競う県内外の大会に数多く出場し、優勝経験もある。花いけバトル王者決定戦は、13年から毎年開かれており、知人に勧められて出場した。

 藤本さんは「広い会場で観客も多いので、よく見えるよう細部にこだわらず大胆に作った。経験したことをお客さんに還元したい」と話している。

 ◇

 30日午後7時から徳島市東船場町のろくえもん通りで、優勝を記念し藤本さんが即興で花を生ける「花いけライブ」が開かれる。ろくえもん町内会などの主催で、観覧無料。