J2で9位の徳島ヴォルティスは4月1日午後2時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで8位の東京Vと対戦する。前節新潟戦は今季2度目の無得点に終わった徳島。ここまでまだ3失点の東京Vの堅守を破るには、プレーの精度と強度を高める必要がある。
東京Vは、徳島が昨季リーグ最終戦で敗れ、昇格プレーオフ進出を土壇場で阻まれた因縁の相手。DF井筒は「悔しい気持ちやエネルギーをプレーに変換して戦う」と意気込む。しっかり勝ってチームスローガンの「巻土重来(けんどちょうらい)」の第一歩としたい。
前節はボール支配率では60%以上と新潟を圧倒したが、最後まで得点できなかった。司令塔のMF杉本太は「ゴールまで残り4分の1のプレーが課題」と指摘。今週の練習では敵陣内への進入からラストパス、シュートまで、一連の攻撃のイメージを選手同士で共有することに注力した。
組織的な守備に定評がある東京Vを崩すには、相手の陣形が整う前に早く攻めることも重要になる。ボール回しは前提としつつも、状況に応じてワンタッチ、ツータッチでシンプルに敵陣内までボールを運びたい。岩尾主将は「前からのプレスと高い位置でのボール奪取」を勝利へのポイントの一つに挙げた。
直前の練習では調整中だった選手も元気な姿を見せた。サイドの切り札と期待されるDF大本がボールゲームに参加。広瀬はジョギングで軽く汗を流した。MF杉本竜も加入から1カ月を経て、着実に周囲との連係を深めているようだ。
「徳島のチーム力はまだまだ天井ではない」と言い切るロドリゲス監督が、先発陣に新たな顔触れを投入するかどうかも注目だ。