「普段通りに臨む」とPOにも平常心を貫くMF野村=板野町の徳島スポーツビレッジ

 昨季はリーグ戦3位の横浜FCでJ1参入プレーオフ(PO)を経験した徳島ヴォルティスの前線のキーマン・MF野村直輝。2年連続で一発勝負の緊張感を味わうことになったが、「まだ3試合ある。いつも通りやるだけ」と気負いはない。

 3チームで争われた昨季のPOは、6位東京Vと2回戦で激突。0―0で迎えた後半ロスタイムに決勝ゴールを許した。「『チームを変えないといけない、J1へ上げないといけない』と負荷をかけ過ぎて自分のプレーを出せなかった」と振り返る。

 徳島に移籍した今季もチームが一体感を持って戦うことを重要視。MF岩尾主将ら多くの選手と考えを同じくし、一つにまとまって戦ってきた。「チームのために戦うという役目はうまく分散できている。昨年のような重圧はない」という。

 ホームで戦い、引き分けでも次に進める状況は昨季と同じ。勝って勢いに乗りたい前線と、守っても勝ち抜けると感じていた守備陣が意思統一ができなかったのが反省点だ。「やってきたスタイルを貫くのに変わりはない。ただ、状況によって時間の進め方が変わるので共有しておきたい」と昨季の経験を糧にする。

 昨季まではゴール、アシストで10得点ほどに絡む程度だったが今季は7得点、12アシストを記録した。徳島のパスサッカーや攻撃スタイルに特長がマッチし、終盤になるほど力を発揮した。「まだまだ力を出せる自信がある」と頼もしい。

 ラブ・ヴォルティスのLVポーズでスタジアムの一体感もつくり上げてきた。「サポーターが喜ぶ姿がやりがい」。再び歓喜を届けるために、ゴールと勝利をつかみ取る。