女子中高生向けのマーケティング支援などを手がけるAMF(本社・東京、椎木里佳代表取締役)は、トレンドリサーチが得意な「JCJK調査隊」(JCは女子中学生、JKは女子高生の意)の精鋭メンバーの選考結果をもとにした2019年の流行語大賞と2020年のトレンド予測を「ヒト」「モノ」「アプリ」「コトバ」の4部門に分けて発表した。

◎2019年流行語大賞

​【ヒト部門】

 1位に輝いたのは、4人組ピアノポップバンドの「Official 髭男dism」。通称「髭男」として親しまれ、「何回聴いても飽きない」というメロディーと歌詞から、ユーチューブやサブスクリプション(定額聴き放題)サービスを通して女子中高生の間で大流行した。国内配信チャートでも上位を独占し、今年1年を代表するアーティストとなった。

 2位の「横浜流星」さんは今年AMFが行ったJCJK流行語大賞2019上半期でも選出され、年間大賞でもランクインした。中性的な顔立ちから「美しすぎる枠」で女子中高生の人気を獲得した。

 3位の「フワちゃん」は、独特の言葉選びや奇抜な行動が面白すぎるとSNSから火が付き、ユーチューブでの投稿やツイッターでの発信内容が話題となって男女ともに人気を獲得している。

【モノ部門】

 2週間で10キロやせる「ハンドクラップダンス」が1位を獲得した。Fitz and the TantrumsのHandclapの曲に合わせて激しく踊る韓国人ユーチューバーの動画が話題となり、激しいダンスながら簡単な振り付けと楽曲のノリやすさで運動会や文化祭で度々披露され、人気となった。

 2位の「PRODUCE101 JAPAN」(通称「日プ」)は、韓国の人気サバイバルオーディション番組の日本版で「国プ」と呼ばれる視聴者が投票してデビューメンバーを選ぶ斬新な選考方法と、番組中に見せる完成度の高いパフォーマンスで新たに関心を集めた。SNS上では放送中に番組名が毎回トレンド1位を獲得するなど女子中高生を中心に広がっている。

【アプリ部門】

 1位は「SODA」。昨年の2019JC・JKトレンド予測でAMFが流行を予測した後、JCJK流行語大賞2019上半期でも選出され、年間大賞でもランクインした。撮影する瞬間から施される加工機能が「盛れる」と話題になり、撮影する際はSODAを中心としたカメラアプリでの撮影が暗黙の了解になり、ノーマルカメラで撮影するのはマナー違反になるなど女子中高生の生活に深く浸透している。

 5位の「Uber Eats」は、フードデリバリーのアプリだが、家でNetflixやサブスクコンテンツを観ながら女子会を楽しんだり、公園でデートの際に頼んだりするなどカップルや友達同士での幅広い使い方が楽しめることで人気を獲得した。

【コトバ部門】

 1位に選ばれた「ぴえん」は、残念な出来事があった際に使用されている。泣き声の「ぴえーん」を省略化し、より汎用性の高いぴえんとして、今年多くの女子中高生の会話の中で使用さた。語尾に付けたり、インスタグラムのストーリーにその日の出来事とともに使用することが多い。

 2位の「べびたっぴ」は、TikTok内でタピオカにストローを刺す時の掛け声として一躍人気の言葉となった。多くの女子中高生が真似して、タピオカ以外の飲み物を飲む際の掛け声としても使用された。

 3位の「KP」は、今年AMFが行ったJCJK流行語大賞2019上半期でも選出され、年間大賞でもランクインした。2位に引き続き飲み物を飲む時の乾杯(=KP)の掛け声として、一年を通して使用された。

【まとめ】
 今年の流行を振り返ると、女子中高生たちは「ハンドクラップダンス」や「フワちゃん」「PRODUCE101 JAPAN」など、モノを中心に、より良質でみんなで楽しめるエキサイティングな動画コンテンツに非常に熱狂していた1年であったといえる。また「ぴえん」や「べびたっぴ」「3150」など、コトバの意味や中身よりも響きやすさやキャッチーさが重要視され、ワードに対しても「映え」を求めていることが分かる。

◎2020年トレンド予測

【ヒト部門】

 特に多くの注目が集まっているのが、「末吉9太郎」さんだ。同じく2020年JC・JKトレンド予測コトバ部門にランクインした「沸いたー!」の火付け役として話題を呼んでいる。現役アイドルでありながら完成度の高いヲタクあるある動画が人気になっており、来年の話題の中心となりそうだ。

 シンガーソングライターKYOtaroさんのプロジェクト「SIRUP」は、Suchmosや今年のJC・JK流行語大賞2019にランクインしたOfficial髭男dismを筆頭としたここ数年非常に人気のある「オシャレ系」カテゴリのアーティストの一人として注目度が急上昇中している。

 また「なこなこカップル」はTikTokでの毎日の仲良し動画が人気となり、彼女であるNagomiさんのかわいらしいルックスが話題を呼び、今後の人気が期待されている。

【モノ部門】

 モノ部門に選ばれた「中華メイク」は、赤リップに濃いアイライナーを使用するのが特徴の中国圏のメイク方法で、同じく2020年JC・JKトレンド予測ヒト部門にランクインした「鹿の間」さんを中心としたインフルエンサーが中華メイクを発信するなど流行に敏感な女子中高生たちからブームの兆しを見せている。

 「モッパンセット」は、ユーチューブで人気のモッパン(大食い)ジャンルで特に人気の高いフードのセット。ヤンニョムチキンやハニーバターポテトなど5種類のグルメから構成され、今年AMFが行ったJCJK流行語大賞2019上半期でも選出されたASMRが気軽に楽しめると女子中高生を中心に人気を呼んでいる。

【アプリ部門】

 これから女子中高生のシェアがさらに伸びると予測されるアプリが「第五人格」だ。サバイバーとハンターを中心とした鬼ごっこゲームで、強烈なキャラクターたちが織り成すゴシックな世界観が「どハマりする」と人気上昇中。

 また、シェアバッテリーアプリ「Charge Spot」も密かなブームとなっている。アプリで最寄りの設置場所を検索して充電器を借りた後は、また別の設置場所に返却することができるサービスで、スマホを手放せず充電がなくなりがちな女子中高生を中心に注目されている。

 「人工無脳」は、自分が人工知能を作る疑似体験ができるアプリ。自分の好きなアイドルやキャラクターを設定して何度も会話して学習させることで自分と会話しているような体験ができると女子中高生の間で人気が出てきている。

【コトバ部門】

 「網紅」は、中華圏の女性インフルエンサーの総称だ。凄まじい影響力と経済効果が日本でも話題になり、こんなインフルエンサーになりたいとの声が続出し、モノ部門に選ばれた「中華メイク」と共に人気が期待されている。

 「397」(サンキューな)は、今年流行した3150(最高)から派生した言葉。文字で伝えるよりもより気軽に使用でき「ワード映え」すると使用する女子中高生が急増している。

■JCJK調査隊 女子大生社長・椎木里佳さんが運営する「世界に日本のJKのかわいい文化」を発信する約100人の女子中高生マーケティングチーム。市場調査や企業の商品開発サポートなどを行っている。主な活動は、クライアント企業との座談会やアンケート調査など、女子中高生の代表としてメディアにも多数出演している。