阿波銀行と徳島銀行は5月8日から、70歳以上の顧客が現金自動預払機(ATM)で自行のキャッシュカードを使って振り込みをする場合に一定の制限を設ける。高齢者に被害が多い振り込め詐欺を防ぐのが目的で、徳島県警の呼び掛けに応じた。県内に本店を置く金融機関では初めて。

 阿波銀では、過去2年間に同行カードでATMから振り込みをしていない場合、設定した金額(非公表)以上の振り込みをしようとすると、自動的に取り扱いが中止される。徳島銀では、過去1年間に同行カードを使って振り込みをしていない人は、カードでの振り込みができない。

 これらの対象者は窓口で振り込みを受け付け、不審な点があれば行員が事情を聞き、警察に知らせる。

 高齢者が振り込め詐欺に遭うケースは後を絶たない。県警によると、近年は自治体職員を装って還付金名目で高齢者宅に電話し、ATMから金を振り込ませて金をだまし取る手口などが多い。還付金詐欺は、県内で2016年に12件あり、被害者は全て65歳以上だった。今年は27日時点で7件があり、このうち6件で65歳以上が被害者となっている。

 県警は被害の防止に向け、全国の金融機関で広がっている振り込みの利用制限を導入してもらおうと、昨年12月に県内の金融機関に要請していた。両行とも「対象になる顧客には不便をかけるが、大切な預金を守るため制限の導入を決めた」としている。