【上】岸上武人さん【下】「Hop Step Sing!」のイメージ画像(講談社提供)

【上】岸上武人さん【下】「Hop Step Sing!」のイメージ画像(講談社提供)

 徳島市出身の岸上健人(きしがみけんと)代表(25)が率いるIT会社「MyDearest(マイディアレスト)」(東京)が、仮想の世界を現実のように体感できるバーチャルリアリティー(VR)映像の話題作を集めた「徳島VR映像祭」を5~7日、同市で初めて開く。同期間に市内中心部で開かれるアニメの祭典「マチ★アソビ」の一環。上映や体験会などを通してVRの普及を目指すとともに、イベントの盛り上げに一役買う。

 東新町商店街の空き店舗を活用し、国内外で注目を集める4作品を1日10回程度(1回45分)上映する。定員は10人程度で、専用のゴーグルやヘッドホンを着けて楽しむ。体験無料。

 作品はアニメが中心で、自分が主人公となりヒロインとやりとりできる「Project LUX」や、アイドルのライブを間近で見られる「Hop Step Sing!」など、アニメファンの趣向に合わせた。

 会場では、自分の手足を動かすと映像に反映されるゲームなども体験できる。

 映像祭ではこのほか、日本のVR業界をリードするGOROman(ゴローマン)さんらによるトークイベントを商店街内のユーフォーテーブルシネマで開く(開催日は未定)。しんまちボードウオークでもゲームなどの野外体験を予定している。

 岸上さんはVRを使って徳島を活性化させようと、映像祭を企画した。昨年行われた事業プランコンテスト「とくしま創生アワード」に応募。準グランプリを受賞して開催への手応えをつかみ、県内外のVR関連企業などに協力を求めた。

 岸上さんは「東京でもなかなか見られないような作品を集めた。VRの面白さを体験してもらい、将来的に県内で開発者を目指す人が増えてくれたら」と話している。