芝の上で手入れにいそしむ管理担当者ら=鳴門ポカリスエットスタジアム

 8日のJ1参入プレーオフ(PO)2回戦を前に徳島ヴォルティスのホーム、鳴門ポカリスエットスタジアムの管理担当者らが芝の整備に全力を挙げている。徳島の生命線である滑らかなパスワークには、手入れが行き届いた芝は欠かせない。「最高のピッチを用意してJ1昇格を懸けて戦うチームを後押しする」と作業に余念がない。

 「ここ最近見た中では一番良い状態のピッチですね」。1日のPO1回戦でリーグの審判団からそんな感想を聞き、芝を維持管理する徳島県スポーツ振興財団の菅村貴彦主任らは安堵(あんど)した。

 ピッチは縦106メートル、横69メートル。担当職員8人が毎日歩き、芝生に穴はないか、異物は落ちていないかなどを点検する。こぶし大ほどの損傷があれば、別の圃場(ほじょう)で育てている芝で穴埋めし、6カ所で水分量も計測する。きめ細かな手入れで2018年はJリーグ全54スタジアムで4番目の高評価を受けた。

 今年は夏場の試合で雨が多く、また天皇杯が中3日で開催された時期もあって、コンディション維持は非常に難しかったという。それでも久保智司管理担当主事は「整ったピッチで選手の好プレーを引き出したい。芝の状態から毎日目を離さなかった」と振り返る。

 PO2回戦は11月24日のリーグ最終節の山口戦から続くホーム3連戦となる。芝の養生には間隔が短いが、菅村主任は「シーズン中からプレーオフを見越して管理計画を進めてきた。問題ない」と自信をみせる。

 芝の状態の良さもあってか、徳島の今季のホーム戦は21戦12勝5分け4敗と高勝率。担当者らは「チームが頑張ってくれたおかげで再び試合ができる。最高の状態に仕上げて選手を迎えたい」と話している。