両足に識別用の足輪を着け、巣に戻されるコウノトリのひな=午前10時18分、鳴門市大麻町(代表撮影)

 徳島県などでつくる「コウノトリ足環(あしわ)装着プロジェクトチーム(PT)」は2日午前、鳴門市大麻町で生まれたひな3羽に、個体識別用の足輪を装着した。作業は無事終了し、体重測定の結果、3570~4310グラムだった。足輪は今月末とみられるひなの巣立ち後の移動追跡や、行動調査などに役立てる。

 作業にはPTのメンバーや兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)の飼育員ら50人が参加した。午前9時24分、高所作業車2台を使って巣に接近。ひなが驚いて巣の下に落ちないようにひなを網で押さえ、作業員が手づかみで1羽ずつ捕獲した。

 ひなをいったん地上に降ろして体重や足の太さなどを測った後、足輪の上下などを確認した上で両足に装着した。性別判定のため、羽毛も採取した。

 ひなが転落した場合などに備え、巣の下では救護班が待機していたが、作業は順調に進み、同10時半までに3羽を巣に戻した。

 親鳥2羽は作業中、巣を離れていた。雌はひなの様子を心配するように巣の近くを旋回するなどしていたが、作業終了後の同10時34分、巣に戻った。

 ひなの捕獲と足輪装着に携わった郷公園の船越稔主任飼育員は「無事に終わって、ほっとしている。ひなの成長も順調で、巣立ちやその後も温かく見守り続けてほしい」と話した。

 装着後の記者会見で河崎敏之県環境首都課長(PT統括責任者)が作業の経緯を説明。ひな3羽に識別番号「J0140」「J0141」「J0142」が付けられた。体重はそれぞれ4310グラム、3830グラム、3570グラムだった。

 ひなの性別については、採取した羽毛の血液を徳島大でDNA鑑定。2週間ほどで雌雄が判定するという。

 ひなは3月21日ごろに誕生したとみられており、生後41~45日が足輪装着に望ましいことから、この日の作業となった。