プレーオフ2回戦突破に向け、攻守の連係を確認する徳島の選手=徳島スポーツビレッジ

 J2徳島ヴォルティスは8日午後1時5分から、鳴門ポカリスエットスタジアムでJ1参入プレーオフ(PO)2回戦のモンテディオ山形戦に臨む。リーグ戦4位の徳島がホームに6位山形を迎え、J116位チームとの入れ替え戦出場を懸けて激突する大一番。引き分けでも勝ち上がれるアドバンテージを持つものの、今季1分け1敗と未勝利の相手から白星を奪ってJ1への最終関門に進みたい。

 長丁場のリーグ戦を終えた1週間後に独特の緊張感が漂うPOに突入しており、今週は選手のコンディショニングを重視し負荷を調整しながら準備を進めてきた。ロドリゲス監督は「選手の状態は良い。ゴールを奪い、勝利を目指す」と話す。

 山形はリーグ戦終盤5試合を2勝3敗と苦しんだ。しかし、PO1回戦は3位大宮とのアウェー戦を2―0で制し勢いに乗る。チーム全体でプレスをかけ、粘り強く戦うのが特長。ドリブルでの仕掛けやロングボールを交えた攻撃を得意とし、フィジカルを生かしたセットプレーも決定力があるだけに警戒が必要だ。

 5バックで守りを固める山形だが、勝ち上がるには得点が必要なだけに、前に出てきたところをうまく突きたい。甲府とのPO1回戦で追加点を奪えなかったことを踏まえると、ボールを素早く動かしてスペースをつくり、サイドや中央から攻め入る動きが鍵となる。練習では1回戦でアシストしたMF島屋や途中出場のFW清武らが切れのある動きを見せていた。

 今季のリーグ戦は2試合とも前半をリードしながら退場者を出し、後半は10人での戦いを強いられた。5月のホーム戦で先制点を挙げたDF内田裕は「山形は11人がそろった徳島を試合を通して体感していない」と自信をのぞかせる。

 PO2回戦は今季最後のホーム戦となる。最大のアドバンテージとされるスタンドの応援も勝利には欠かせない。試合時に選手の乗ったバスを大声援で出迎えるサポーターの姿にDFバイスは「気持ちは選手全員に伝わっている。いつも奮い立たせてくれる」と感謝し「山形戦でも得点できる予感がする」と勝利を誓った。

両チームの戦績 今季 後半の得点多く

 徳島と山形は共通点が多い。PO出場は徳島が2013年以来、山形は14年以来で共に2度目。前回出場したPOではそれぞれ今季と同じリーグ戦4位、6位から勝ち上がり、共にJ1昇格を果たしている。08年の山形、13年の徳島と初昇格(山形は2位で自動昇格)した際は、どちらも小林伸二監督(北九州監督)が率いていた。

 徳島のロドリゲス監督、山形の木山監督は17年からチームを指揮し3年目。就任してからの対戦成績は2勝2分け2敗の五分だ。

 今季は両チームとも後半の得点が多い。リーグ戦では徳島が67点中44点、山形は59点中38点を後半に挙げており、最後まで気の抜けない戦いになりそうだ。

 一方、POに至るまでの順位の推移は対照的と言える。徳島は序盤に苦しみ、6位内に入ったのは終盤の第38節。山形は第3節から6位以上をキープし前半戦は首位で折り返している。後半戦に上位に食い込み、結果的には順位で上回った徳島の勢いが上回っている。