徳島市の新町川と助任川を巡るひょうたん島周遊船を運航しているNPO法人新町川を守る会が、同市中心部と南末広町にオープンした大型ショッピングセンター・イオンモール徳島を結ぶシャトル便の運航を始めた。イオンの利用客に川の魅力を知ってもらい、地域の活性化につなげるのが目的。
シャトル便は、両国橋北詰めの周遊船乗降場と、イオンから東南に約150メートル離れた新町川沿いの浮桟橋(南末広町乗降場)とを結ぶ。毎日午前10時から午後5時まで運航し、約2・5キロ間を8分ほどで航行する。
両国橋北詰めにイオンへ行きたい人が来ればその都度出航する。イオン側から乗りたい場合は、守る会に電話をすると両国橋北詰めから船が来る。乗船は無料だが、保険料200円(中学生以下は100円)が必要。
守る会は、イオンに大勢の集客が見込まれることから、市が中心市街地活性化策として検討する「川の駅ネットワーク構想」へ多くの市民に理解を深めてもらおうと、シャトル便を企画した。
4隻ある周遊船(各12人乗り)のうち空いた船を使い、イオンがプレオープンした4月24日から毎日運航している。当初は一日4、5人の利用だったが、オープン後最初の日曜日となった同30日は約100人が乗った。
乗降客がさらに増えれば、イオン側の乗降場にも船を常時停泊させることなども視野に入れる。中村英雄理事長(78)は「川を生かしたまちづくりにつながればうれしい」と話している。
問い合わせは中村理事長<電090(3783)2084>。