前回まで14年間チームを率いた椿前監督が勇退しコーチに就いた。後を受けた平田新監督の下、4年ぶりの王座奪還を目指す。新指揮官は「若手が育ち、選手層は厚みを増している。距離の長い主要区間を制して波に乗りたい」と意気込む。
男子は四国駅伝で1区区間賞に輝いた社会人1年目の日下、全日本大学駅伝に出場した志摩の成長が著しい。今春大学に進んだ22歳の熊井や島根県出身で初出場の久我も5000メートルを14分台で走る力がある。今年のとくしまマラソンで1~3位を占めた和田、松本、片山や実業団の岡田らベテラン勢も健在。長距離区間を担える走者が増えているのは好材料だ。
高校生で柱となるのは赤澤。高校駅伝の全国大会県予選ではエース級がそろう1区で2位と健闘した。一方、中学生にエース級は不在。粘り強く走り、区間上位に食い込めるかがポイントになりそうだ。
前回6位だった女子総合順位の底上げも欠かせない。中心は大学生の田村。四国駅伝で1区区間賞を獲得したスピードを見せられるか。高校駅伝の強豪、岡山県の興譲館に今春進学した双子の白木姉妹、3000メートルで今季の県中学ランキング2位につける近藤らの走りも注目される。