休日でも人通りがまばらな徳島市の西新町商店街。店舗は老朽化し、下ろされたままのシャッターも目立つ。長年、卸売業を営む男性商店主は「こんな無責任な市政運営が続くのなら、市民をやめたい」とつぶやいた。  そう言わせる理由は、新町西地区の再開発事業を巡る混乱だ。遠藤彰良市長は、事業の白紙撤回を公約に掲げて初当選。地区の土地・建物の価値を再開発ビルの床面や金銭に換える権利変換計画の不認可を決めた。  着工直前の方針転換に地権者は困惑した。商店主もその一人だ。商店街からの転出を決め、取引先を他店に譲って閉店セールで在庫の商品を処分していたさなかだった。  事業の白紙撤回で転出は実現せず、手にするはずだった補償金もない。周囲には、転出後の住居として土地やマンションの購入を済ませ、借金を抱えた人が多いという。

徳島新聞電子版への会員登録・ログイン
続きを読むには徳島新聞電子版(有料)に登録してください。