法「令」改正による消費税増税、芸能界の不祥事などによる法「令」順守意識の高まり、災害による警報や避難勧告の発「令」もあった1年だから。こんな理由も挙げられていて、「なるほどな」とは思いつつ

 やはりここは、新元号の1字が持つ意味に「明るい時代を願う国民の思いが集約された」ということに尽きるのだろう。2019年の世相を1字で表す「今年の漢字」が、全国公募で令和の「令」に決まった

 人がひざまずいて神意を聞く様子を表しているという。どことなく冷たい印象の「いいつけ」「おきて」のほか「よい」「清らかで美しい」といった意味がある。2位は「新」、3位は「和」。いずれも元号に絡む1字である

 その字義通りの1年だったかどうか。見苦しい桜の宴には、まだきちんとけじめがついていないが、桜は桜でも桜の戦士、こちらは素直に「よい」と言える。「ONE TEAM(ワンチーム)」のラグビー日本代表である

 国籍を超え、一つになって目標に向かう姿は、「分断」ばやりの昨今、本当に大切なものは何か、教えてくれた。「和」の力に、多くの人が気づいたのではないか

 翻ってわが徳島。どちらかといえば冷たい印象の「令」が幅を利かせた年ではなかったか。明るい時代を願う県民の思いを、来年はかなえてもらえるのだろうか。