絶好の行楽日和となった1日、県内各地で咲き誇る桜やチューリップなどを楽しむイベントがあり、大勢の親子連れらでにぎわった。

【北島町】チューリップフェア開幕

北島チューリップ公園で恒例のチューリップフェア(町主催)が始まり、色鮮やかな約4万8千本の花々が来場者を魅了した。

約1800平方メートルの花畑に、真っ赤な「レッドインプレッション」や黒紫色の「スラヴァ」など80種類が植えられている。現在は三分咲きで、7日ごろに満開となる見込み。

オープニングセレモニーでは、栽培に協力した親子連れら約50人が集まり、風船を飛ばして開花を祝った。北島小学校2年岩倉百花さん(7)は「自分で世話をした花がきれいに育ってうれしい。家族で何度も見に来たい」と笑顔だった。

開園時間は午前9時~午後5時。花が咲き終わる4月下旬まで無料開放される。15日には隣接する町のスポーツ施設「サンビレッジ北島」で野だてやヒーローショーなどの関連イベントがある。

薬王寺境内に琴の音色を響かせる花衣会のメンバー=美波町奥河内

【美波町】琴の調べに参拝客酔う

四国霊場23番札所・薬王寺などで開かれている「日和佐さくらまつり」(3月25日~4月10日)のメインイベントがあり、約1600人が訪れた。

ソメイヨシノなど約300本の桜が見頃を迎えた境内で、地元の琴グループ花衣会の9人が「さくらさくら」「川の流れのように」など11曲を披露。茶道の表千家同門会は茶や菓子を参拝客や花見客に振る舞った。

門前町の桜町商店街では、19店が並ぶ「手づくり物の市」が開かれ、家族連れらが木工品や雑貨などを買い求めた。日和佐太鼓創作会やアマチュアバンドの演奏もあった。

【阿南市】桜並木の下で地元連が乱舞

羽ノ浦町の岩脇公園で、地元保存会主催の「岩脇公園桜まつり」があった。

花見客は約500メートルの桜並木「桜の馬場」で200本のソメイヨシノをスマートフォンで撮影したり、鑑賞したりして楽しんだ。メインステージでは、岩脇小学校金管バンドの演奏や地元の阿波踊り連「やめら連」の踊りなどが披露された。

家族で来ていた富岡東中2年桝井咲良さん(13)は「いつ見てもきれいだなあと思う」と話した。

8日までの期間中、桜は午後6時半から同10時までライトアップされている。1日は同市の楠根桜づつみ公園でも桜祭りがあった。