コンビニのブースでレジ打ちを体験する子どもたち=徳島市のアスティとくしま

徳島市のアスティとくしまで開かれた職業体験イベント「キッズタウンとくしま」(徳島新聞社主催、徳島銀行特別協賛)は、最終日の1日も県内の小学生約1000人が参加し、にぎわった。子どもたちは37団体・企業が設置したブースを巡り、さまざまな仕事の魅力に触れた。

イベントで職業を体験した子どもには、給料として仮想通貨が支払われ、会場で菓子などの購入に使用できる。徳島銀行のブースでは、会場全体で取引される通貨を窓口、出納、外回りの3班に分かれて管理。通帳に振り込まれた通貨の引き出しに応じたり、給料の支払いに必要な金額を各ブースに届けたりした。

鷲敷小6年の谷川まゆさん(11)は「お金を預かる仕事をやってみたかった。次から次にお客さんが来るので忙しいけど楽しい」と笑顔を見せた。

コンビニ大手・セブン―イレブンのブースでは、レジ打ちや商品陳列を体験。実際の店舗にあるレジを使ってバーコードの読み取りや商品の袋詰めを行ったほか、陳列棚に菓子などを一つ一つ丁寧に並べた。見能林小6年の浅野真梨奈さん(11)は「いつも普通に店員の仕事を見ていたけど体験すると大変だった。勉強になった」と話した。

徳島大学病院看護部のブースで、看護師の仕事について説明した近藤佐地子看護部副部長(59)は「皆さん真剣に取り組んでくれた。看護師が不足する中、仕事に興味を持ってもらえるのはありがたい」と語った。