4月1日に行われた徳島ヴォルティスのホームゲーム、東京ヴェルディとの対戦でした。前回のホームゲーム(3月17日の千葉戦)は、試合開始とともにスタジアムを後にしたので、記者(サポーター見習い)にとって開幕戦以来2度目の観戦です。

試合前ににぎわうスタジアム周辺

 試合前のにぎわいは3回目なので、過ごし方がだんだんわかってきました。今回は大きな野望があったので、はりきって早めにスタジアムへ。

 野望とは「今回の東京ヴェルディ戦限定で配布されるフラッグをもらうこと」。CLUB VORTIS会員か昨年の東京ヴェルディとの最終戦を観戦した人と一緒に来場すると、誘った人誘われた人双方に、岩尾憲キャプテンの直筆メッセージをデザインしたフラッグをプレゼントするというもの。つまり「サポーターさん、観戦初心者さんをぜひスタジアムに誘って」という企画です。

フラッグを手にする岩尾キャプテン

 個人会員の先輩サポーターさんとスタジアムで待ち合わせて、フラッグをもらうことになりました。けど、フラッグは先着1119人なので、激戦かも?と少し不安。午前10時半に到着すると、すでに20人ほどの行列ができています。記者はA自由席チケット、先輩は会員証をそれぞれ見せて、無事にフラッグをゲットしました。

 次のお目当ては、グッズ売り場です。先日の取材で応援グッズやマスコットグッズをいろいろ見せてもらい、ほしくなってきました。勝ったら選手と一緒に歌って回して喜ぶアイテム、タオルマフラーがほしい! そしてマスコットグッズも…。

 タオルマフラーはいろいろ種類がありましたが1本を選びました。そしてマスコットグッズです。迷う、目移りする…。しばらく悩んだ後、マスコット担当スタッフさんもおすすめしていたヴォルタくん&ティスちゃんストラップを購入しました。これなら観戦用バッグに付けられます。

今回入手したヴォルティスグッズ

 そして、スタジアムグルメも見逃せない! ケバブに狙いを定めました。ケバブ丼は、辛さが3段階から選べ、辛いのが苦手なので甘口をチョイス。味がしっかりめでボリュームたっぷり、おいしいです!

 今回はいちごフェアも開催中。さくらももいちご大福に心が揺れながらも、2個入りの普通のいちご大福を購入し、一つを同僚記者(WEB担当)にあげました。選手やルールのことを教えてもらわないといけませんからね、わいろです。春限定のさくらソーダは、桜の花の塩漬けが浮かんでいるピンクのソーダで、お花見気分が味わえました。

ケバブ丼
さくらソーダ(左)といちご大福

 おなかもいっぱいになったし、買ったばかりのタオルを首にかけ、グッズ売り場のレシートと観戦チケットを手に、ビンゴブースへ。ミッションは「試合来場」と「グッズ売り場で500円以上の買い物」と「ヴォルティスグッズを身につける」の三つをクリア。試合ごとに1回ずつすることに決めた缶バッジガチャガチャではヴォルタくんも注目の大﨑玲央選手をゲットしました。先輩記者に「(見た目だけは)すっかりサポーターやな」と言われました。

 スタジアム周辺をぐるぐるまわっているうちにキックオフが近づいてきたので、あわててスタンドへ向かいました。今回のチケットはA自由席。初心者すぎてゴール裏では試合の流れが分からないので、メインスタンドのゴール裏寄りで観戦することに。

 A自由席はピッチ全体を見渡せ、家族連れも多いようです。ゴール裏から響いてくる声援や太鼓をたたく音に、周りの人たちも音に合わせて手をたたいて応援の準備も万端です。

 いよいよキックオフ。前半はあっという間に立て続けに得点を許してしまいました。開幕戦を思い出し、「あれ? 開幕戦後半の手に汗を握るようなドキドキ感があまりないかな」と思っているうちに前半は終了。ゴール裏からは選手の奮起を促すような声が聞こえます。後半、だんだん調子がよくなるかもしれない。ゴール裏から聞こえる大きな声援と手拍子が気になるので、やっぱり後半はゴール裏の後方で観戦することにしました。

後半、ゴール前で競り合う

 後半は、だんだんとパスがつながって、得点に至らなくても「惜しい!」という展開が増えてきた気がします。「よし、これから逆転!」と思っていたのですが、選手が倒れ込んだり、イエローカードが出たりと何度も中断。ピッチもスタンドも声を荒らげる場面が多く、ハラハラし通しです。ついにヴォルティスは2人も退場してしまいました。

 広いピッチで2人も少ないなんて、圧倒的に不利なのでは…と不安がよぎります。でも、選手は諦めない。3番、10番、11番、14番、17番…何度もゴール前に迫り、ボールを奪われても全力で追いかけて奪い返す背番号が目に焼き付きました。サポーターも最後まで後押しします。ゴール裏のチャントも開幕戦よりも大きく迫力があり、バックスタンドやメインスタンドからも手拍子が響いていました。

 結果は0-4。試合後、ゴール裏を訪れた選手たちの表情は硬かった。迎えたサポーターからは拍手と声援、奮起を促す声もありました。タオルを回して勝利を喜ぶ一体感を味わうのは次回におあずけとなりましたが、厳しい試合展開になっても最後まで得点を狙う選手と、選手を信じて声援を送り続けるサポーターの一体感を感じました。

 記者(サポーター見習い)にとっては、試合の展開やルールが分からないために一体感に1テンポ遅れるのがちょっとくやしかった。選手の名前と顔はだいぶ覚えてきたものの、スタジアムでは背番号もセットで覚えていないと誰だか分からないと気づいたので、次回観戦までの宿題です。

 帰り道、スポーツショップに立ち寄ると、スタジアムでは売り切れていたユニフォームが1枚だけありました。…もう勢いにまかせて買ってしまおう! 会計で「観戦に使ってください」とA自由席のチケットをもらいました。

 次回のホームゲームは、4月22日。ユニフォームを着て応援です。3週間後には、ピッチを駆ける背番号を見て、名前と顔が思い浮かぶようになっているといいな。