今季徳島のゴールを守り続けてきたGK梶川(左)。J1昇格を懸けた一戦で零封を誓う=徳島スポーツビレッジ

 6年ぶりのJ1復帰へあと1勝に迫るJ2徳島ヴォルティスは14日午後1時から、神奈川県平塚市のShonanBMWスタジアム平塚でJ116位の湘南ベルマーレと参入プレーオフ(PO)決定戦を戦う。昇格するには勝つしかない徳島のゴールマウスに立つGK梶川は「失点さえしなければチャンスはある」。初対戦となる古巣との大一番でチームの勝利を支える。

 PO2回戦の山形戦。前半1分に訪れた最大のピンチで好セーブを見せ、チームを救った。FW河田の決勝点も梶川のゴールキックが起点となって生まれた。攻守で勝利に貢献したにもかかわらず「チームみんなが頑張った結果」と謙虚な姿勢を崩さない。

 開幕戦こそ先発を外れたものの、2戦目以降徳島のゴールを守り続けてきた。後方からパスをつないで組み立てるスタイルを貫くため、GKが関わる回数がさらに増えた今季、相手のプレスを引きつけてパスを出す場面も多くなった。湘南はJ2勢よりも速く、厳しいプレスをかけてくると予想されるが「仮に引っ掛けられることがあっても連続でミスをしないことが大事。しっかりつなぎたい」と話す。

 昨季途中まで徳島に在籍し、湘南の主力を担うFW山﨑とは移籍後も連絡を取り合う仲。J1復帰を懸けて戦うことが決まった後、「本当にこうなってしまったね」と電話で話したという。前線からプレスに走り、空中戦にも強い山﨑と直接対決する場面は何度も訪れる。「特長は分かっている。彼に点を取らせない」と意気込む。

 湘南には東海学園大卒業後の2014~16年に在籍。決戦の舞台となるShonanBMWスタジアム平塚は16年10月にJ1デビューし、白星を飾った思い入れのある場所だ。そのピッチに今回初めて徳島の一員として立つ。「徳島の街が盛り上がっていると肌で感じる。自分の力でさらに盛り上げたい」。古巣の仲間の前に大きく立ちはだかり、徳島をJ1へ押し上げる。そうすることが恩返しになると信じている。

 徳島ヴォルティスは13日、徳島スポーツビレッジで軽めの調整と戦術確認を行った後、選手31人と監督、スタッフが試合が行われる神奈川県に向けて移動した。