徳島市議会文教厚生委員会は13日、性的少数者(LGBT)のカップルをパートナーとして公的に認める「パートナーシップ制度」の導入を求める陳情を全会一致で採択した。同制度を巡り、県内の市町村議会で陳情や請願が採択されたのは初めて。

 森本聖子氏(朋友会)が「LGBTの人権を守るために重要な取り組みだ」と採択を求めた。古田美知代氏(共産)も、市民に制度への理解を深めてもらうために条例の制定を要望した。藤井速資人権推進課長は「条例と要綱のどちらが良いのか(先進自治体の取り組みを)精査して検討する」と述べた。

 陳情は市民団体「レインボーとくしまの会」が9月に提出。市議会9月定例会では継続審査となった。会は内容を一部変更し、LGBTの支援グループ・SAG(サグ)徳島と連名で再提出した。徳島市以外では、板野町議会に出した請願は不採択だった。来年3月にも複数の議会に請願を出す方針。

 レインボーとくしまの会の長坂航代表は「ようやくスタートラインに立てた。早く制度化してほしい」と話した。