新たに見つかった肉食恐竜の歯の化石(県立博物館提供)

 勝浦町の山中に露出している白亜紀前期(約1億3千万年前)の恐竜化石を多く含む地層「ボーンベッド」から、獣脚類肉食恐竜の歯の化石が新たに発見された。県立博物館が20日に発表した。鋭くとがった完全な形で肉食恐竜の歯が見つかるのは、中四国では初めて。

 長さ約4センチ、幅約1・5センチ。肉食恐竜の特徴である鋸歯(きょし、歯の縁のギザギザ)が確認できる。全長4メートル以上ある中型~大型恐竜の歯とみられる。

 獣脚類肉食恐竜の歯の発見は今回で2本目。ただ、2018年3月に見つかった1本目の化石は、形が大きく欠けていた。

 県立博物館は10月下旬から、重機を使った本格的な発掘調査を実施。今回の化石は12月9日に作業員が見つけた。今後、福井県立恐竜博物館で恐竜の種類の特定など詳しい分析を行う。

 担当者は「ボーンベッドだと認識していた地層から数㌢外れた層で見つかった。これまでより少し幅広い地層に、多様な恐竜の化石が入っている可能性がある」と話した。