南海震災記念碑(左端)を訪れ、フィールドワークの準備を進める防災サークルのメンバー=牟岐町中村

 牟岐中学校(牟岐町)の生徒らでつくる防災サークルが22日、昭和南海地震(1946年12月21日)の被災状況を記録した町内の地震津波碑や災害時の危険箇所を巡るフィールドワークを行う。県南部県民局などが主催する「防災まつり」の一環で、生徒が案内人となり一般参加者に説明する。災害の記憶の風化を防ごうと初めて企画した。

 フィールドワークは牟岐小中学校を午後0時10分に出発。学校の東側か西側いずれかの沿岸部を回る2コースで、中学生が約40分間案内する。定員は各20人で申し込み不要。

 各コースでは地震津波碑を訪れる。「瞬時にして荒廃の町と化した」と刻む南海震災記念碑(中村)や「大地震の直後には津波が襲う」と警鐘を鳴らす旧旭町南海地震記念碑(灘)などを解説し、津波の到達潮位を記す標識も見る。

 大地震発生時の危険箇所も案内する。避難路がふさがれる可能性がある住宅密集地や、昭和南海地震で多くの家屋が流出した地域を訪れる。

 サークルは「巨大地震に備え、自分たちにできることを考えよう」と2018年4月に結成。牟岐中と富岡東中(阿南市)の2、3年生と牟岐小5年の計8人が、昭和南海地震の被災者への聞き取りなどを行ってきた。防災まつりでは、活動内容の展示もある。

 牟岐中2年の久京聖さん(14)は「牟岐町では甚大な津波被害が予想されるが、日頃から意識するのは難しい。過去の教訓に目を向けてもらう機会にしたい」と話した。