前田社長から辞令を受け取る宮川さん=海陽町役場宍喰庁舎

 阿佐東線(海陽町―高知県東洋町)を運営する阿佐海岸鉄道で運転士を務める3人の入社式が2日、海陽町役場宍喰庁舎であった。早ければ2019年度から運転業務を始める予定。

 入社したのは河邉政三さん(46)=三重県鈴鹿市出身=と宮川剛一さん(39)=神戸市出身、得津貴大さん(25)=大阪市出身。18年度は駅で切符を販売したり、運転士の研修を受けたりする。

 同社は鉄路と道路の両方を走行できる「デュアル・モード・ビークル(DMV)」を20年までに導入しようとしており、これを見据えて運転士を増やすことにした。

 3人は会社員やアルバイトから転職した。得津さんは町内に親戚がおり、河邉さんは旅行で町を訪れたことがある。宮川さんはインターネットで同社の求人を目にし、興味を持ったという。

 入社式では同社社長の前田惠町長が3人に辞令を交付。宮川さんが代表して「一日も早く一人前の運転士になれるように努力していく」と決意を述べた。

 同社が運転士を募集したのは開業前の1991年以来26年ぶり。