装置を説明する県警生活安全企画課員=徳島市のアスティとくしま

 徳島県警が高齢者らの特殊詐欺被害防止を目的に導入した「不審電話撃退装置」のPRに力を入れている。貸し出し台数が伸び悩んでおり、商業施設やイベント会場に実物を置いて説明するなど利用を促している。

 撃退装置は、固定電話にコードをつなぐだけで設置できる。着信があると「振り込め詐欺などの犯罪防止のため、会話内容が録音されます」とのアナウンスが流れ、会話を自動録音する。声を証拠として残すのを嫌う犯人側に電話を切らせる「撃退効果」があるとされる。

 県警は300台を用意し、2017年7月から各署を通じて高齢世帯などに貸し出している。貸出数は18年6月時点で281台まで伸びた。しかし、世帯主が施設に入居したり、電話を買い替える際に返却されたりして19年8月時点で273台にとどまる。

 このため新たな貸出先を増やそうと、返却された装置を県警本部に集約。9月以降はショッピングセンターでの催しや県警音楽隊の演奏会場などにブースを設け、家族連れらにアピールしている。

 県警生活安全企画課は「特殊詐欺の犯人から直接連絡があったとき、一人だけでは冷静に判断できない。装置を活用するなど家族全員で対策を講じてほしい」と呼び掛けている。