ゴールを決めスタンドに向かって駆け出す徳島の野村

Lポーズでサポーターの声援に応える徳島の野村⑪

 サッカーJ2徳島ヴォルティスは25日、MF野村直輝(28)がJ1大分へ完全移籍すると発表した。今オフの主力の移籍はDFバイス、GK梶川に次いで3人目となった。

 山口県出身の野村は、日本経済大を経て2014年にJ2横浜Cに加入し、今季、徳島に完全移籍した。主にトップ下で起用され、攻撃をけん引。自らのゴールに加え、決定機をつくるパスやセットプレーでキッカーを務めて得点に絡んだ。終盤戦にかけて攻撃の精度を増し、J1参入プレーオフ(PO)進出の立役者となった。39試合に出場して7得点、リーグ2位の12アシストを記録した。

 県民に最も強い印象を与えた選手に贈られるMIP賞を受賞。10月の水戸戦のゴールは今季のチームベストゴールに選ばれた。サポーターと一体となった「LV(LOVE VORTIS)」ポーズを考案するなど、クラブの魅力発信にも貢献した。

 野村は「ファン・サポーターの皆さまとスタジアムを1つにする  LV(LOVE VORTIS)。僕たち選手にはその熱量がかなり大きなパワーとなり、原動力にもなりました」と振り返り「チャレンジしたい思いが強い。ヴォルティスで培った新しい野村直輝をもっと多くの方に披露し、選手人生を全うしたい」とコメントした。

■野村選手コメント全文

 徳島ヴォルティスに関わる全ての皆さまへ。

 2019シーズン最後の最後まで熱い声援、サポート本当にありがとうございました。 選手・スタッフ・フロント・スポンサー・サポーターの皆さまと共に目指した目標をあと1つまで来たところで達成出来ず 悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 今年加入してから「チームのために」「出れる選手が出られない選手のために」など、サッカーをする、試合に出る、そ れ以前に大事にしたいと思うことを言い続けてきました。そのことを含め、シーズン序盤はうまくいかないことが多かっ たですが、キャプテン、副キャプテンを中心に夏以降はスタッフを含めた全員がやらなければいけない最低限のことを 理解し、結果優先ではなく、毎試合チームとしてやらなければいけないことをする。そして、その後に結果がついてく る。という利他の心を持ったプレーが出来たと感じています。

 これは、これからも継続しなければならないことですし、どんなチームに対しても自信を持って言える積み上げられた 部分の1つだと思います。

 またファン・サポーターの皆さまと、スタジアムを1つにする LV(LOVE VORTIS)。終盤になればなるほど一体感を増 すポカリスエットスタジアムで僕たち選手も成長しましたが、ファン・サポーターの皆さまの変化もかなり大きく感じられ ましたし、僕たち選手にはその熱量がかなり大きなパワーとなり、原動力にもなりました。 メディアの方も含め本当に徳島ファミリーの一員として最高の集団だったと、思い返すと微笑ましいです。 今回、最終的には大分トリニータへ移籍する決断をしました。この決断にあたり色々考えた上で自分のプレーヤーとし ての気持ちに嘘はつけず、とにかくチャレンジしたい想いが強いです。

 徳島ヴォルティスで僕は自分の能力を大きく引き出してもらいましたし、11番という背番号に責任もありました。28歳と いう年齢で、振り返ってみると出場試合数、得点、アシストと数字でもキャリアハイのシーズンでした。 田舎の雑草育ちの僕はまだまだお腹が空いてます。ハングリー精神でまだまだ高みを目指して、プレーヤーとして成長し、さらに、ヴォルティスで培った新しい野村直輝をもっと多くの方に披露し、短い選手人生を全力で全うしたいと思 います。

 今シーズン応援し、支えていただいた全ての皆さまに感謝いたします。本当にありがとうございました。また会いましょう。