星空の下で美しいアーチを湖面に映し出す出合ゆず大橋=那賀町日真

 見上げると見事な星空。輝く星々の中でひときわ目立つオリオン座に見とれながら、闇に浮かび上がる美しいアーチ橋に向けてカメラを向けた。

 那賀町の長安口ダム湖の上流部で那賀川と坂州木頭川が合流する場所に架かっている。橋の名前は「出合ゆず大橋」。国道193号と195号が重複している交通の要衝である。

 橋名の由来は地区名の「出合」。川の合流点であると同時に、かつては山あいを結ぶ街道の合流、分岐点であったことを示している。「ゆず」は地域の特産品「ユズ」にちなんでいる。

 この橋ができるまでは、1954年に造られた「出合橋」が使われていた。写真でもトラスが重なっているのを確認できる。橋を渡ると掘り抜きのトンネルがあり、信号に従って相互通行をしていた。

 出合橋の老朽化と出合大戸バイパスの建設で架け替えが決まり、造られたのが「出合ゆず大橋」だ。2017年3月から使われている。

 午後8時を過ぎると車の通りはぐっと少なくなり、美しい光景を独り占めできた。人とモノの結節点は、印象的な風景に出合える場所でもあった。令和元年も残りわずか。来年も素晴らしい出合いがあるようにと、今年最後の「写真日記」にこの地を選んだ。