読者が選ぶ2019年の県内10大ニュースで1位になったのは「そごう徳島店が来年8月閉店へ」だった。徳島県内唯一の百貨店として開業から35年以上にわたり県民に親しまれただけに、2位に大差を付ける票が集まった。2位には飯泉嘉門知事の5選が入り、3位は最後まで県民を沸かせた徳島ヴォルティスのJ1参入プレーオフ(PO)進出が選ばれた。県内のスーパーがレジ袋を有料化した動きも、身近な生活に関わる問題だけに関心が高く、上位にランクインした。
 

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①そごう徳島店 来年8月閉店へ

写真を拡大 来年8月の閉店が発表されたそごう徳島店=10月10日、徳島駅前

 セブン&アイ・ホールディングスが10月10日、徳島市のそごう徳島店の営業を来年8月末で終了すると発表した。1983年に開業し、「県都の玄関口の顔」「県内唯一の百貨店」となっていたが、郊外への大型量販店の進出などで売り上げはピーク時の28%にまで落ち込み、直近は2年連続の赤字となっていた。閉店後のアミコビルの利活用は決まっておらず、中心市街地の空洞化が懸念されている。

②飯泉氏が徳島県知事で初の5選

写真を拡大 5選を果たし、支持者とともに万歳で喜ぶ飯泉氏(中央)=4月7日、徳島市北佐古一番町のJA会館

 徳島県知事選が4月7日、投開票された。34年ぶりに保守分裂選挙となる中、無所属現職の飯泉嘉門氏が15万8972票を獲得し、徳島県知事として初の5選を果たした。多選批判を展開した無所属新人の元県議岸本泰治氏は追い上げたが、12万2779票で及ばなかった。共産党新人の天羽篤氏は1万8332票。投票率は48・34%で前回を7・71ポイント上回った。飯泉知事は9月、全国知事会の会長に就任した。


     ③徳島ヴォルティスがJ1参入PO進出

写真を拡大 試合後、選手と喜びを分かち合う徳島のサポーター=12月8日、鳴門ポカリスエットスタジアム

 サッカーJ2リーグの最終節が11月24日行われ、山口に快勝した徳島ヴォルティスは4位に順位を上げ、J1参入プレーオフ進出を決めた。J1昇格を決めた2013年以来6年ぶり。1回戦は甲府と対戦して引き分け。リーグ戦順位が上位のため勝ち上がり、2回戦は山形に勝利した。12月14日の決定戦ではJ1の湘南と引き分けた。引き分けの場合はJ1チームが残留する規定により、J1復帰はならなかった。

④新ホール建設地巡る県市協議混乱
 

写真を拡大 徳島市が新ホール建設を予定している文化センター跡地=同市徳島町

 徳島市の新ホール整備予定地の3分の1を占める県有地について、飯泉嘉門知事が11月1日、市有地との土地交換協議の停止を表明した。市が10月下旬、県有地利用の合意がないまま事業の優先交渉権者を選んだことに県が反発。知事は協議再開の条件として事業の白紙撤回を挙げた。遠藤彰良市長は事業をやり遂げる意思を示しており、協議再開のめどは立っていない。

⑤県内スーパーレジ袋有料化

写真を拡大 マイバッグを持参し、購入した商品を入れる買い物客=6月1日、徳島市のイオンスタイル徳島

 イオンリテール中四国カンパニー(広島市)は6月1日、徳島市のイオンモール徳島内のスーパー・イオンスタイル徳島でレジ袋の有料化を始めた。プラスチックごみ削減による環境保全が目的。8、9月にかけて県内大手のキョーエイなどにも取り組みが拡大した。

⑥富岡西、21世紀枠で甲子園初出場

写真を拡大 1回戦で優勝校の東邦に善戦した富岡西の選手たち=3月26日、甲子園球場

 第91回選抜高校野球大会の出場校が1月25日発表され、富岡西が21世紀枠で選ばれた。同校の甲子園出場は創部120年目で春夏通じて初めて。学業との両立のほか、阿南市が野球を通じた町づくりを進める上で重要な役割を果たしている点も評価された。3月の選抜大会では浮橋幸太投手が好投し、優勝した東邦(愛知)に1回戦で1―3と善戦。応援団賞の最優秀賞にも選ばれた。

⑦鈴木愛が2年ぶり賞金女王

写真を拡大 女子ゴルフで2年ぶり2度目の賞金女王に輝き喜ぶ鈴木愛=12月1日、宮崎市の宮崎CC

 女子ゴルフ最終戦のツアー選手権リコー杯最終ラウンドが12月1日、宮崎市で行われた。東みよし町出身の鈴木愛選手が5位に入り、獲得賞金を約1億6018万円とし2年ぶり2度目の賞金女王に輝いた。鈴木選手は今季、左手親指痛などで一時戦列を離れたが、11月の3週連続Vでランキング1位に浮上していた。今季の7勝で通算16勝となった。

⑧「新生」阿波踊り始動

写真を拡大 2年ぶりに演舞場で復活した総踊り。各演舞場で日替わりに行われた=8月13日、徳島市の藍場浜演舞場

 徳島市の阿波踊りの運営が今夏から民間委託され、イベント企画大手・キョードー東京など3社共同事業体が実務を担った。チケットへの優待特典など新たな試みが始まり、「総踊り」も2年ぶりに復活した。一方、台風10号の影響で後半の8月14、15日が中止になり、運営初年度から1億1000万円の赤字を出す厳しい船出となった。

⑨コウノトリ、3年連続でひな誕生

写真を拡大 雌の親鳥の足元で顔を出す3羽のひな=4月4日、鳴門市大麻町

 鳴門市大麻町に居着いているコウノトリが4年連続で産卵し、ひな3羽が誕生した。官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は「3月26日までにひなが生まれた」と推定した。ふ化は3年連続。市は雄を「令(れい)」、雌2羽を「和(かず)」「藍(あい)」とそれぞれ名付けた。3羽は6月上旬に巣立ちし、7月下旬に親離れした。

⑩「令和婚」届け出続出

写真を拡大 令和の幕開けと同時に婚姻届を提出しようと多くのカップルが訪れた=5月1日午前0時半ごろ、徳島市役所

 天皇陛下が即位し、元号が令和に改まった5月1日、県内の自治体窓口には婚姻届の提出が相次いだ。改元と大安が重なり、徳島市で届け出が100件を超えるなど、一日の提出数としては異例の多さとなった。各市町村は臨時窓口の設置や職員の増員などで対応した。