難敵との初戦に向けて練習に励む徳島市立の選手=同校グラウンド

徳島市立の過去10年の選手権戦績

 30日に開幕した第98回全国高校サッカー選手権に2年連続17度目出場の徳島市立は、1月2日の2回戦で尚志(福島)と東京・駒沢陸上競技場で初戦を戦う。全国総体8強の原動力となった持ち味の堅守速攻を前回ベスト4の強豪相手に再現したい。キックオフは午後2時10分。

 過去10年で5度出場し、3勝を挙げている徳島市立。白星のうち二つはPK戦勝ちを収めており、粘り強く集中した試合運びが光る。

 攻守のキーマンはボランチの阿部主将と川人。献身的に走ってスペースを埋め、前後左右からのパスを遅滞なくスムーズにつなぐ。2人を核に中央部を固めて相手をサイドに追いやり、複数でボールを絡め取って素早くカウンターに移行するのが理想の展開。その起点となる左サイドの前田は「チャンスは少ないと思うので攻撃を確実に決めたい」と強く意識する。

 4ー4ー2の尚志は2トップの一角で決定力の高いエースFW染野が故障欠場の見通し。ただ他の攻撃陣も個の能力に優れ、徳島市立はボールを支配される時間が長引きそうだ。それだけに「まず失点しないことが大事」と川人。無失点で粘れば相手の陣形が前掛かりになり、裏のスペースを突く好機が広がる。

 全国総体8強とはいえ、冬の選手権は特別な舞台。阿部主将は「相手が格上なのは間違いない。集中が途切れないよう注意し、勝利だけを追い掛ける」と意気込んでいる。