祈祷札をイメージした焼き菓子=阿南市新野町の平等寺

阿南市新野町の四国霊場22番札所・平等寺と北島町高房の洋菓子店「なかのファーム」が、なると金時を使って祈祷(きとう)札をイメージした焼き菓子を商品化した。同寺と同店で販売している。

菓子は長さ12・5センチ、幅1・5センチ、厚さ1センチ。なると金時の焼き芋を使った生地を札の形にして焼き上げており、しっとりとした食感と甘味が楽しめる。表面には食用インクで「食べた人の心と体が健康でありますように」を意味する文字が印刷されており、御利益も期待できそう。

菓子は平等寺があらかじめ祈祷しており、1箱5本入りを1500円で販売している。寺で購入した愛知県刈谷市の髙岡誠治さん(69)育代さん(65)夫妻は「後味もいい。札所にぴったりの商品で、お土産にいい」と満足そうだった。

同店の商品を気に入った谷口真梁(しんりょう)副住職(39)が話を持ち掛け、寺にちなんだ商品づくりを検討していた。

谷口副住職は「家族や友人と御利益を分け合ってもらえれば」と話している。