写真を拡大 鳴門渦潮対健大高崎 前半9分、鳴門渦潮の小畑(右)が左足でゴールを決め2―0とする=兵庫県洲本市の五色台運動公園(山田旬撮影)

  サッカーの第28回全日本高校女子選手権は3日、兵庫県洲本市の五色台運動公園などで開幕し、1回戦16試合が行われた。四国第2代表の鳴門渦潮は6―0で関東第6代表の高崎健康福祉大高崎(群馬)に大勝し、2大会ぶりに初戦を突破した。鳴門渦潮は4日午前10時半から、兵庫県三木市のみきぼうパークひょうご第2球技場で、関西第4代表の京都精華学園を6―1で下した北信越第3代表の福井工大福井との2回戦に臨む。

 ▽1回戦
 鳴門渦潮 6-0 健大高崎
      5-0
      1-0
 【得点者】鳴門渦潮=原田和佳(前半6分)、小畑羅南(前半9分)、小畑羅南(前半10分)、小畑羅南(前半35分)、小畑羅南(前半40+2分)、白木美涼(後半30分)

 [評]鳴門渦潮はサイド攻撃で得点を重ねて快勝した。前半6分、右サイドを突破した岡のクロスに原田が右足で合わせて先制。小畑は9分の2点目に続き、10分、35分、終了間際にもゴールを奪い、4得点を挙げた。後半はやや押し込まれる時間帯もあったが、30分に白木のミドルシュートで突き放した。作田ら守備陣も隙を与えず、無失点で締めた。

  6ゴールで好発進

 決定機を確実に仕留め、ほぼチャンスを与えなかった。昨夏の全国総体3位の鳴門渦潮が6―0の好発進。最終ラインで体を張ったDF作田は「苦しい時間帯でも攻撃をはね返せた。先輩たちの悔しさも晴らせた」と2大会ぶりの勝利にほっとした表情を見せた。

 前半6分、初戦特有の張り詰めた空気を切り裂いてFW岡が右サイドを疾走する。前日に相手の映像を見て「自分のスピードなら抜ける」と確信した3年生は相手陣内に突き進み絶妙のクロス。中央に走り込んだFW原田が冷静に決めた。最初の決定機をものにした原田は「早めに1点取れて良かった」と喜んだ。

 中盤では長谷原と黒田の両ボランチがこぼれ球を回収。素早く攻撃に展じて10分までに3点を奪い早々と試合を決めた。

 後半14分、チームに待望の瞬間が訪れた。MF平野主将が左膝前十字じん帯断裂の大けがから約1年ぶりに実戦復帰。応援席からも「お帰り」の声が飛ぶ中、広い視野を生かしてチャンスメークし、チーム6点目に絡む活躍を見せた。仲間の激励を受けてリハビリを頑張った平野は「チームを助けられる存在になりたい」と決意を口にした。

 大量リードの後半は押し込まれる場面もあり、選手たちは手放しで喜んではいない。4得点の小畑は「前で失う場面が多かった。もっとサポートを早くする」。目標とする日本一への課題をかみしめながら、一戦必勝を誓った。

 鳴門渦潮・佐藤城介監督 初戦の緊張感の中、早い時間帯の先制点が大きかった。その後のチャンスも確実に決め、流れを引き寄せられた。後半にボール保持できなかった部分を改善したい。

  きょう福井工大福井戦 鍵握るサイド攻撃

 8強入りを懸けて2回戦で対戦する福井工大福井は北信越予選を3位で通過し16度目の出場を果たした。1回戦の京都精華学園戦ではシュート24本を浴びせ、6―1と圧倒。得点者は全て異なり、FW幹戸を中心にサイドにもシュート力がある選手がそろう。

 鳴門渦潮は1回戦同様に決定機を確実にものにできるか。岡、小畑らが両サイドから押し込めれば優位に進められそう。1回戦で得点した小畑や原田には厳しいマークが予想される。周囲が素早くサポートし、連動した動きで相手守備をかいくぐりたい。