仏教に興味を持ってもらおうと、徳島市の眉山山頂にある平和記念塔パゴダで歌と音楽のイベントを開いた小松島市仏教会の福島聴空(ちょうくう)会長(57)=同市大林町本村、現福寺住職。仏教の教えをテーマにした曲などを約40人に披露し、「少しでも魅力が伝わったのではないか」と手応えを話す。

 大阪府出身。仏道を志したのは「面白そうだと思ったから」。20歳ごろから高野山やアメリカの寺院で8年間修行した。20年前に現福寺の住職を継いでから、仏教の普及に力を入れている。

 「お経を唱えるよりも音楽の方が分かりやすい」と釈迦(しゃか)の教えを表現したオリジナル曲を作り、ロシア・トゥバ共和国の弦楽器で演奏する。「仏教は悩みを解決するヒントになる。出合えてよかったと思ってほしい」。