海陽町の宍喰橋を一斉にスタートする16郡市の選手=2020年1月4日午前7時半

 海陽町の宍喰川に架かる宍喰橋は、1953年に国道55号の整備とともに架けられた。総コンクリート造りのアーチを連ねる全国でも珍しいローゼ橋である。

 完成した時から、二つのアーチが地元の港で飛び回っているカモメにそっくりと言われていた。75年に改修され、92年にアーチの接合部にカモメの頭部を模したオブジェが取り付けられた。アーチには羽の模様が描かれ、まさにカモメをイメージさせる橋になった。

 さらに2010年の全面改修では塗装も新しく白になり、橋の両側を飛ぶ2羽の”カモメ“が引き立つようになった。別名「かもめ橋」と呼ばれ、橋好きはもとより、地元の人にとっても町の象徴のような存在として親しまれている。

 この橋とともに歩んでいるのが、新春の阿波路を駆け抜ける徳島駅伝だ。58年の第4回大会から毎年、初日のスタート地点になっている。橋のたもとをスタートしたランナーが、たすきをつないで3日間にわたるレースを繰り広げる。

 新しい時代の令和を迎えた最初の徳島駅伝。4日午前7時半、16郡市の選手たちが橋にも見守られながら、徳島市のゴールを目指して駆けだした。